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絶たれた詩 【後編】
2009-05-10 Sun 04:29
俺は急いで集めた素材を調合し、待ち人の所へと向かうことにした
…とその時
『…キィ…キィキィ…*ブルブル*』
使い魔が何かに怯えている…
『どうした…?何にそんなに怯えているんだ…?』
…何かを感じ取っているのだろうか…ひどく怯えている
『……キュィ……』
『仕方ない…しばらくここで待っていてくれ
俺は今から出かけてくる』

『…………』
『心配するナ 必ず戻ってくるから』
そうして、俺は部屋を出た

…イルシェナー、カオスゲートにて
何やらストーンガーゴイル達がやけに活発に動き回っていた
俺は慎重に歩を進める
…ここにくるのはあの時以来、久しぶりだ…
周りは溶岩の川や崖、岩山に囲まれた細い道が続いていた
アースエレメンタルやヘルハウンド、さらに進むとドラゴンもいる
『…しかし、なんでまたこんな所に…』
今の状態でここはかなりきつい所だ…
おまけに右手があまり動かない…
また腕を付け替えるにしても、今のままでは無理な事…
魔力も先ほどのラビリンスで殆ど使い、枯欠しているし…
『…これで罠だったら、立ち直れる自身がないナ…ハハ…』

…なんとか魔物の群れを抜け、目的地へ
そこには姫が1人、赤い剣を手に立っていた
『…よぉ、姫』
『・・・やっときてくれましたね。』
『…それで、話とはなんだ?』
『・・・簡単なこと、貴方の持つ本を渡してもらえないでしょうか。』
…やはり、まだ…
『それはできないと何度も言ったはずだ
 渡すつもりはない』

『・・・そうですか、それにしても、あの時は騙されてしまいましたね。
 まさか、ミリーが主への反逆行動を行うなんて。
あの時ミリーの足元にあった屍・・・、あれは偽者のほうだった・・・、
通りでおかしな話を彼女から聞いたと思いました・・・。』

『あれは俺の姿をしたダミーだ
 ま…すぐばれるだろうとは想っていたが…』

『・・・なら、今ここで本物をつくられてはいかがでしょう・・・?
 ついでにその本も頂いて行きます・・・。』
 *チャキ・・・*
『…ふむ…ならこっちの用件も済ませてしまうぞ…姫…!』 *シャッ*
俺は調合した薬をナイフに塗り、姫の額にあるサークレット目掛けて投げた
『…(あのサークレットさえ外れれば…!)』
『・・・。』
*キィンッ*
その音とともに姿を表したのは、サキュバスだった
ナイフは跳ね返され、溶岩の中へと落ちていった…
『…な…何…!?』
『・・・馬鹿な人、渡せば傷つくこともなかったのに・・・。』
そういうと姫は姿を陰に潜めた

サキュバスの容赦ない魔法やドレインが留まる事無く俺に向かってくる
一度退こうとするも、無慈悲なパラライズが俺から「動く」ことを奪う
そして俺は地に崩れ落ちた
遠のく意識の中、ヴィンスが崩れ落ちた俺の前に、かばうように立つのが見えた…

しばらく暗闇が続いた後、意識を取り戻した時には サキュバスの屍が転がっており
姫の気配はなくなっていた…
俺は急いでアンクへ向かう
…とそこへRICKが走りながらやってきた
『大丈夫か?』
どうやら姫からこのことを伝えられてきたようだ
…何故そんなことを…
RICKの援護を受けつつ戻ってみると…そこには生々しい跡が残っていた…
しばらく考え事をしていると
『とりあえず、戻るか?』
『…そうだナ…』
ここにいても仕方がない…俺達は戻ることにした

…結局、また、だめだった…

…俺にはどうすることも、できないのだろうか…

…ヴィンスも守れなかった…

…ヴィンスの治療のために転移魔法を使おうとしたその時
また石化の汚染が進んだ気がした…

…… δ
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