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何所かで何かが起きている
2012-03-01 Thu 00:00
目が覚めれば始まる「日常」

しかし、その日だけは違っていた

俺の「日常」「非日常」へと変わる

『…んー、こんなもんか』

椅子や机などの家具を設置しその日も内装をしていた
相変わらず片腕は想うように動かせないものの
不便を感じることはなかった

『… …おし、一休みでもするかナ』
並べ置いたばかりの椅子に腰掛け、気に入りの本を手に読み始める
この本は昔、友から貰ったかけがえの無い宝でもある
その友はもう何処にもいないが
こうして形としてこの本を残してくれた

『あれからもう何年が過ぎただろうか
 未だに約束も果たせてないままだナ…』

『キィキィ』
『ん?どうした 腹でも減ったのか』
*コンコン*

ふとドアを叩く音が聞こえてきた
読みかけの本を閉じ、ドアへと向かう
――そこに立っていたのは

『やぁ、ご機嫌ようCruel』
『よ 珍しいナ グライゼル』
『おや、内装中だったか?』
『今は休憩中だ それよりお前が訪ねて来るなんて 何か用件でもあるのか?』
『…伝言は届いたと思っていたが
 まあ、とりあえず上がらせて貰うぞ』

『少し散らかってるが どうぞ』

―――――――――

『本当に散らかっているな』
『…散らかってるって言ったじゃないか』
『だらしないぞ…大体…*くどくど*』

グライゼルの長い説教が始まってしまった
このままでは危うい事になる…

『あー、そういや用件は何だ!?』*アタフタ*
『…と、そうだった こんな事言いにきたわけではないからな
 しかし、少しは片付けておくようにするのだよ』

『ワ、ワカッタカラ…』
『…では本題へ入ろう 実は先日
 我が主の研究所が何者かに荒され焼失していたのだ
 もしや、お前が何か知っていると思いお前の所へこうして来た』

『…あいつの研究所が焼失…?
 その事と俺がどう関係しているって言うんだ?』


確かにあいつとは全く関係がないという事じゃないが…

『主の研究材、資料というものが全て無くなっていた
 それを持ち去る者と言えばお前くらいしか知らない』

『…だが、俺は何も知らないぞ…?
 焼失していたことさえ知らなかったし
 第一、俺が嘘をつく理由なんて無いしナ』

『…まあ、お前がそう言うのなら違うのだろうが…
 ならば、一体誰がそんな事を…?』

『解らんナ ただ、持ち去った奴は
 なんらかの関わりがある奴じゃないのか?
 そうでなけりゃ、あんなもん持ってっても仕方ないだろ』


研究資料の内容なんて、死霊術や黒魔道…
あとはかつて屍術師と呼ばれた奴の記録や禁術の式書などそんなもんばっかりだ

『ふむ、では私も私なりに探ってみよう
 我が主の所有物を破壊し、盗んだ不届き者を』

『もしかすれば、お前や…他の生き残り達の前へ現れる可能性もある』
『俺はともかく、他の奴らは平穏に暮らしているんだ
 そいつらに危害を加えるような奴なら放ってはおけん…』


――かつて、沢山の犠牲を出した実験が行われた
「失敗作」と見なされれば容赦なく魔物のエサなどや捨てられ
生き残れた者達は捨て駒や傀儡として扱われる
その中でも唯一自我を持ち、生き残れた者達は
長く苦しい時を越え、自らの道を見出した者、幸せを掴んだ者
そして生きる意味を手にした

『では何か分かった事があれば知らせてくれ』
そういうとグライゼルは何処かへと走っていった

――何所かで何かが起きている
   その事だけを残して ――
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